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講座名

生保数理

この講義では受講生のレベルに応じたきめ細かな指導を行います。具体的には、

《初級レベル》教科書を読み始めた方

《中級レベル》教科書を読み終えて、過去問に取り組む方

《上級レベル》教科書を読み終えて、過去問も解き終えたが、合格まであと一歩の方(例.不合格Ⅰ(合格基準点-1点~合格基準点-10点)が続いている方)

の各レベルにおいて、以下のようなアドバイスを交えながら講義を進めて参ります。

《初級レベル》教科書の章を読む順序に注意しましょう。例えば、第3章(多重脱退表)は第13章(就業不能保障保険)と深く関係していますので、ひとまず、飛ばしておいて、第13章を学習する時に一緒に読むようにすれば効率的です。また、第6章(計算基礎の変更)は出題可能性が極めて低いため読まなくて構いません。さらに、主要論点(単生命の営業保険料、単生命の責任準備金、連生保険、就業不能保障保険)を早く習得する観点からは、まず、頻出パターン(養老保険、保険料年払全期払込、保険金期末払)に限定して『営業保険料』を理解しましょう。具体的には、第1章(金利)⇒第2章(死亡率)⇒第4章(純保険料)⇒第7章(営業保険料)の流れで、頻出パターンに限定した部分だけを読み進めましょう。

《中級レベル》基礎知識は揃っていますので、教科書の章末問題や過去問を解きながら理解を深めましょう。その際、3つの頻出公式の使い方や、問題文のパターン(例. 2018年度問題1(6)のように『生存者総数に占める就業不能者数の割合』が与えられた場合、教科書(下巻)160ページ(13.1.27)の公式を用いる)別に学習すれば合格圏内に早くたどり着けるでしょう。つまり、年度ごとに1問ずつ学習するのではなく、複数年度にわたって、類似の問題を解くことで、知識が早く定着するとともに、実践力も素早く身についてきます。

《上級レベル》合格まであと10点以内という方に共通する特徴として、定義を中途半端に理解していることが挙げられます。例えば、3つの記号(n:保険期間、m:保険料払込期間、h:チルメル期間)は、生保数理において、まさに、基本中の基本ですが、これらの間に『全期』という条件がつけばどうなるでしょうか?保険料全期払込は『n=mの場合』ですので、全期チルメル式は『n=h』の場合と考えてしまうと合格できません。実際、全期チルメル式では『m=h』の場合となります。これは、新契約費(α)を遅れて払い込まれる平準保険料で回収することに起因、つまり、αの未償却残高は保険料払込期間中にしか回収できない、ということを理解していれば、『αの回収期間が全期』=『m=h』という関係は自然に理解できると思われます。細かい点と感じられるかもしれませんが、試験委員としては、生保数理の概念を正しく理解しているか、という点を問うことになりますので、やはり、過去問を中心にしっかりと問題演習をしながら身に着けていけば良いでしょう。

講師紹介

西林先生

西林 信幸

日本アクチュアリー会正会員

大阪大学大学院理学研究科博士課程(前期)数学専攻修了。理学修士。

日本生命、ニッセイ基礎研究所、かんぽ生命、トーマツ、アクサダイレクト生命、新日本有限責任監査法人を経て、現在、ジェネラル・リインシュアランス・エイジイに在籍

下記の紹介動画は2017年度に開講致しましたものです。

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講義スケジュール

スケジュールは以下の予定ですが、変更される可能性がございます。

20( 12時間、講義10+ 演習10)

・第01 ~ 02回  :  教科書の概要、頻出公式など

・第03 ~ 04回  :  営業保険料(単生命)

・第05 ~ 06回  :  責任準備金(単生命)

・第07 ~ 08回  :  連生保険

・第0910回  :  多重脱退表、就業不能保障保険

・第11 ~ 12回  :  その他の論点(定常状態/平均余命/契約変更)

・第13 ~ 20回  :  問題解説

問題解説ではアクチュアリー試験の過去問と教科書(上下巻)の章末問題を主に扱います。また、講師作成の予想問題を事前配布して、受講生自らが当日発表していただくことも考えております。

※ご欠席される講義に関しては、お申込み時に正規料金をお支払いいただくことにより、後ほどビデオ録画を提供させていただくサービスもございます。遠慮なくお申し付けください。

 

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